
「アフリカと関わる」から、「アフリカと働く」へ。
2026年8月末から9月にかけて、弊社でABEイニシアティブの学生をインターンシップとして2週間受け入れました。
私自身がいわゆる組織にインターンシップさせて頂いた経験がないので、日本企業への「普通のインターンシップ」が何かはわかっていないのですが、今回学生に求めたのは、会社見学や仕事体験ではありません。
現在、僕たちが進めている新しい事業のシステム開発について、一緒に考えてもらいました。
今回、弊社でのインターンシップにきてくれたのは、2名の学生です。

それぞれナイジェリア出身(写真左)とブルンジ出身(写真右)です。特に後者は日本で認知されているか怪しいレベルですが、アフリカ好き勢からすると、両方とも特徴がある国です。特にナイジェリアは、エンタメ産業を筆頭にアフリカ大陸を牽引する大国です。
NeBongaは、ウガンダにも現地法人(NeBonga Studios Ltd.といいます)があるので、これまでもアフリカと仕事をする機会はありましたが、今回あらためて「一緒に働く」ということを経験して、いくつか感じたことがあったのでまとめてみます!
1. 「アフリカについて学ぶ」のではなく、一緒に仕事をする

私自身、これまでアフリカと関わる中で、もしくは講演などで学生相手にお話をさせて頂く機会で、「国際協力」や「支援」という言葉を使うことがありました。
もちろん、それらは大切なことです。ただ、会社としてアフリカと関わっていくなら、それだけでは少し違う気がしていました。
今回やってみたかったのは、もっとシンプルなことでした。
一緒に仕事をしてみる。これだけ。
同じ課題について考えて、意見を出して、時には意見がぶつかって、また考える。
今回のインターンでは、新しい事業で必要になるシステムについて、ユーザーは誰なのか、どんな機能が必要なのか、どうすれば使いやすいのか、といったことを一緒に考えました。
個人事業主として開業して8年、法人として4期目。
単独行動をベースとしていた私にとっては未知の世界です。
結論、思っていた以上に普通のチームとして稼働でき、楽しかったんです。
もちろん、考え方の違いはあります。でもそれは経験値の差に由来する部分がほとんどで、国籍や肌の色の違いから来るものではありません。
「それはなぜ?」
「こうしたほうがいいんじゃない?」
「この場合はどうする?」
と話しながら、一つずつ前に進んでいく。
その感覚は、日本で誰かと仕事をするときと大きく変わりませんでした。むしろ、こちらが当たり前だと思っていたことについて、違う視点から質問されることで、自分たちの考えを見直すこともありました。
2. 一緒に仕事をすると、「国籍」より先に人が見えてくる

「アフリカの人材」と言うと、どうしても大きなくくりになってしまいます。でも、実際に一緒に仕事をしてみると、そこにいるのは当然ですが、一人の人間です。
得意なことがあって、苦手なことがあって、考え方があって、将来やりたいことがある。
仕事をしていると、だんだん「アフリカから来たインターン生」という感覚がなくなっていきます。普通に一緒に悩んで、普通に意見を言い合う。
仕事が終われば、一緒にごはんを食べて飲んで。
そして、ふとした瞬間に「そうか、この人はアフリカから日本に来て、今ここで一緒に仕事をしているんだな」と思う。
その距離感の変化が、なぜかとても嬉しかった。
国や地域について知ることも大切です。でも、本当の意味で相手を知るには、やっぱり一緒に何かをやってみるのが一番早い。
今回の2週間で感じたのは、そんな当たり前のことでした。
そしてもう一つ。違いは、必ずしも「壁」ではない、ということ。
仕事をしていると、考え方の違いが新しいアイデアになることがあります。自分たちだけでは気づかなかったことに気づくこともある。その意味では、国境を越えて一緒に仕事をすること自体が、ひとつの創造的なプロセスなのだと思います。
3. これからも「一緒につくる」を続けていく

急な呼びかけにも関わらず、アフリカ関係者が集まってくれました。
今回の2週間は、僕たちにとっても小さな実験でした。
日本の会社と、アフリカの人材が、一緒に事業をつくっていく。
それは本当にできるのか?
実際にやってみて、少なくとも僕自身は、ずいぶん身近なことになりました。
正直、受け入れまでの申請・準備、実際にインターンシップがはじまったあとの打ち合わせ場所の手配やスケジュール変更、最終報告に向けての準備…ほとんどが手配業務でしたが、別件の撮影・編集案件もかなりあったので、なかなか多忙な2週間でした。でも、確かな収穫もたくさんあったわけです。
「アフリカを支援する」という一方向の関係だけではなく、
一緒に考える。一緒につくる。一緒に成長する。
そんな関係を、会社として少しずつ増やしていきたいと、心から思いました。
「一緒に仕事ができる」という実感。それが、今回僕たちが一番持ち帰ることのできたものだったと思います。参加してくれた二人には、本当に感謝しています。またどこかで、一緒に仕事ができる日を楽しみに。





