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モヤモヤを動力に、エンジンを回せ。

昔、学校の先生が言っていた。
『人に説明できるようになったら、理解度が高まって力がつくよ。』
なるほど、それは確かにそうだ。幼い頃の僕はそう思った。

その姿勢は今でも変わっていません。自分自身の状態を正しく理解するときにも必要なスキルだと考えています。そのスキルとは、言語化能力です。

日々、生きているとモヤモヤすることってたくさんあるかと思います。人間関係、仕事、家族、自分自身のこと。悩み、葛藤するのは人間の性であって、どうしても避けられない。避けられないけども、小さな煙が上がるたびにその都度火種を見つけて鎮火できれば、大火事にはならないわけです。

「最大の味方は、いつも私自身でありたい。」セルフ援護射撃。私が普段やっているモヤモヤの解消法として、<理解する>→<行動する>→<実感する>というプロセスをまとめていきたいと思います。

このサイクルを繰り返していくと、変化を実感するのが楽しくなり、比例して行動への抵抗感がなくなり…そして、自己分析・自己理解が進んでいくにつれて、他己分析・他己理解の脳も鍛えられていきます。

良いこと尽くし。
それでは始めていきます。

モヤモヤを<理解する>

大前提として、「モヤモヤ」は敵ではありません。ガソリンになる物質です。ただ、そうなる条件として、モヤモヤを腑に落ちる状態まで解剖して消化しなくてはなりません。その解剖工程は3ステップで、ここさえ突破してしまえば、残りの工程も非常に楽になります。

①輪郭を作る

まず非常に大切だと考えているのが、モヤモヤに対して輪郭を作るという姿勢です。そこが<理解する>という行為の始まりになります。

簡単に言うと、輪郭を作る=境界線を引くです。幼いときにやった塗り絵のように、輪郭があると色を塗りやすいし、塗り分けられやすい。あの輪郭です。モヤモヤは、2次元的ではなく、地球の表面~マントル部分の図解のように3Dのように存在している気がしています。なので、奥行きも少し意識しながら輪郭を描いていきます。実際に図形にしてみる、は大いに効果あります。

長引くモヤモヤの一因としてよく私も陥るのですが、モヤモヤを抱えている期間が長ければ長いほど、その周辺の関係ない出来事も巻き込み、諸悪の根源のように考えてしまうようになります。

なので、まずはモヤモヤの対象となっているのが、人なのか、モノなのか、症状なのか、出来事なのか、それとも…?のように、はっきりとモヤモヤに輪郭を与えることが大きな第一歩になります。ほとんどのモヤモヤが漠然としているのでココで解消します。

ToDoリストのように簡単に解消できるモヤモヤばかりではないので、大きなモヤモヤになる前に立ち止まる習慣をつけておくのがいいかもです。私は月に1度ジャーナルという形でその月の方針を立てて、モヤモヤをノートに書き出して解消していくようにしています。

②発生源を考える

具体的にいうと、時期・場所・引き金の3つを整理することです。

点で特定できる場合、例えば誰かのあの一言、などはわかりやすいのですが、あの時期からじわじわと発生しているなぁ~モヤモヤありますよね。そういうモヤモヤが発生している時期って、私の場合は睡眠不足が続いていたり、やろうとしていたことができなかったり、仕事に追われたり…など何かしら解消不足に陥っていることがほとんどです。そうです、わりと原因ってはっきりしています。

毎日記録をつけるのは、よほど性格が向いていない限り至難の業だと思いますが、週に1度15分でもいいので3行記録をつけてみるとか、自己管理している感を出していくのは、私の場合とても変化がありました。疎かにせず、目に見えて時間を費やす(例え15分でも!)ということが、合っていたのだと思います。

③理解しやすい環境に身を置く

これは絶対的な解決策ではなく、それぞれに見合った処方箋がないパートでもあるので、私個人のケースをご紹介します。モヤモヤへの理解度が高まりやすい順に紹介します。

  1. 人と対話する
  2. ブログを書く
  3. 小説/音楽/映画を観る
  4. 1~3を繰り返してみる

1~4に共通して言えるのは、何かを介して脳内の言葉を外に吐き出すということでしょうか。特に私は、言葉という輪郭に頼るタイプなので、1,2に頼っています。1は飲み会というより、昼(カフェ)で過ごすことが多い気がしています。

3は1,2でもうまくいかないときのリフレッシュ方法として、没入感を得るためにしています。没入することで言葉がフッと降りてくるというより、言語化がしやすいモードに入るためのスイッチみたいなもんです。すぐに出口が見えない場合は、4です。

「理解しやすい環境」が何かということに関しては、色々と試していくなかで見えてくる適正や相性が必ずあるので、自然と解消できる方法を模索していく感覚で楽しむのが良い気がしています。没入感があると、グッと自己分析や自己理解が深まっていく体感が私の場合あります。

脳科学には詳しくない方ですが、1~3は創作活動をする意味でも大切にしている時間なので、うまく脳が活性化してくれているのかもしれません。

1つ、自分自身との対話の時間が長ければ長いほど、モヤモヤは濃くなってしまうので、抱えすぎるのは危険です。なるべく早く外に吐き出しておきたいですよね…。

モヤモヤで<行動する>

<理解する>という工程を経ると、自ずと何を行動すればいいかは見えている頃だと思いますが、ここで躊躇してしまうことがあります。その行動内容が「誰かに○○を伝える」というケース。

あくまで自分自身の解釈の問題で発生しているモヤモヤなら、まだ対処しやすいのですが、対人や特に複数人以上の組織の場合は、伝え方に躊躇してしまうかもしれません。議論したら喧嘩になってしまわないか心配になるものなので。

今回は、ごめんなさい。「自分の行動のみで変化を実感できるもの」に絞り込んで行動方針の立て方をご紹介します。誰かに何かを伝える系は、言語化能力の一環かもしれませんが、伝え方という非常に繊細な部分なので、また別の回に。

私の場合、変化を生み出そうと行動しようとすると、とても神経を使うというかプレッシャーを自分に与えてしまいがちです。毎日単語帳を○ページ、のようにテスト勉強のごとくこなしていくのが、昔からとても苦手でした。

なので、昨日していなかった行動を1%でもしたら合格としています。
ゆるい合格ラインだと思うかもしれませんが、1つルールとして決めているのが、例えば15分スキマ時間ができたらこれをしよう、2時間あったら機材テストも兼ねて○○をしよう、のように時間に対して消化していきたいモヤモヤを予め決めています。そのようにして、どれだけ短時間であったとしても、昨日にはしなかった行動を1つでもすればOKだ!という風にしています。1年365日、この合格ライン、意外とバカにできないんですよ。

<理解する>が突破できていると、あとはやるだけ!というフェーズになっているかと思いますが、ここで理解しただけで何も進まないことがまあ多いこと。なので、1%でも前へ。と考えるようにしています。

モヤモヤを<実感する>

行動した結果、芳しい結果を得られることばかりではないかもしれません。<理解する>→<行動する>に時間をかけると、<実感する>に大きな期待をかけてしまうところですが、時間をかけたことにまずは拍手を送りましょう。忙しい日々のなかで私は自分のために時間を使った。そこは素晴らしいことだったと褒めてあげましょう。大切です。

結果・成果として、反省点や評価すべき点がきっと生まれるので、そこをしっかりと振り返り記録することが大切です。次のモヤモヤの火種を消すときに、過去のケーススタディは非常に役立つ、といったところですね。

自分自身を知ることは回りまわって、他者理解にも繋がる。そこへの根拠なき自信が今のクリエイティブディレクターとしての視点にも繋がっている気がします。私はこのようなことを、本を学んだだけで腑に落ちるタイプではないので、しっかりと時間をかけて体感していくのがそもそも好きだったんだと思います。

他人の背中を押せる人間になれたからといって、自分自身が全く悩まない人間になるわけではありません。でも、少なくとも、「自分を知る」という時間は、楽しく前向きであると言えるようになると、モヤモヤをガソリンにできるようになってきたサインなのでは?と感じます。

まとめ

「よく企業の課題を映像で解決します!」という広告や、「社会課題を解決する起業家!」のような謳い文句を目にします。

日頃、クリエイティブディレクターや映像カメラマンとして、クライアントのブランディングサポートを行っているのですが、よく感じることがあります。

<課題>_この単語の曖昧さたるや。

どこからどこまでに深刻な課題感があるのかを言語化するのって、そうなんです。とっっても難しいんです。(=いわゆる輪郭を見定める工程です。)困ったことに、その構造は一見シンプルに見えて複雑であることの方が多い。簡単に解決できるのであれば、そもそも課題にはならないので。

その課題感(Feeling)を掘り下げていくと結局のところ、

  • しっくりきていない
  • 伝わっている気がしない
  • 効果が出ないから自信がなくなってきた
  • うまくいっていない気がする

などなど、そういった個人がなんとなく抱える違和感に帰結することが多い気がしています。そう、言うなればモヤモヤです。霧が立ち込めて視界が悪い状態です。モヤモヤの規模や方向性にちょっとした違いはあったとしても、うまく言語化ができていないという点で、よく似ています。

仕事を通じて、プライベートでもいろんなご相談にのりますが、<理解する>→<行動する>→<実感する>という工程を丁寧に行っていけば、解剖は成功できます。飲み込んで消化して排泄するだけです。

そうなると、不思議なことに「誰かの役に立てそうな気」すら湧いてくるんです。みんな同じことで困っていないかな?というエゴに過ぎませんが、それが1つ優しい社会をつくっていくことに必要なのでは?と個人的には思っています。

モヤモヤを滞留させているときほど、丁寧に生きて前を向く。人生が停滞しているように感じるかもしれませんが、ちょっと長い信号待ちにハマっているだけです。ゆっくりとアクセスを踏み直せるよう、常に、自分にはとことん優しく。

Paros, Greece / 2018, 澄み渡る空の下で、君の時代が反響する。

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